5倍、札幌西の1. 5倍 と高くなっています。しかし昨年の当初倍率はそれぞれ1. 8と1. 7だったので、それと比較すると落ち着いているともいえるでしょうか。
札幌南は1. 2倍、札幌北は1. 3倍 となっており、東西よりは低い倍率です。
1. 5倍という倍率を出願者がどうとるか微妙ですね。札幌南の1. 2倍という低さも変更の呼び水となるかどうか気になります。
最高倍率は札幌啓成・理数の1. 8倍
石狩の全日制の最高倍率は、 札幌啓成の理数科 で1. 8倍となっています。昨年の当初よりも0. 2ポイント上がっています。理数科の一般選抜入試では、学力試験の数学、理科、英語について得点を1. 5倍する傾斜配点を使って選抜しています。
募集人員が40人と少なく、専門学科のため推薦の枠が50%あります。理科で物理・化学・生物の3分野を学習できる理系の学科を持つ高校が札幌では少ないので、募集人員に対してニーズが高いのかもしれません。
定員減となった高校の倍率
今年度の入試の特徴として、昨年と比べ中学3年生の受験者数の減少していること、そのために定員減となった高校が多いことが挙げられます。中でも 市立札幌清田の普通科・普通コース では昨年より定員が80名減少し影響が懸念されました。
令和2年度に定員減となった高校の倍率を見てみます。
札幌月寒
374
札幌手稲
1. 1
札幌丘珠
306
札幌西陵
274
1. 0
札幌あすかぜ
207
0. 7
千歳
229
北広島西
242
0. 9
恵庭南
203
市立札幌清田
定員減の高校の中では、 札幌月寒1. 3倍、札幌北陵1. 4倍、札幌白石1. 北海道 公立高校 定員割れ. 4倍、市立札幌清田(普通)が1. 5倍 となりました。 中でも札幌北陵は昨年当初より0. 2ポイント増、札幌白石は0. 3ポイント増、市立札幌清田も0. 3ポイント増と大きく動いています。
札幌月寒は推薦入試がないので一般もこの通りの倍率ですが、北陵、白石、市立札幌清田は推薦入試があるため一般入試の実質倍率は高くなるかもしれません。
月寒や手稲が定員減でも倍率の変化があまりなかったのが意外でした。0. 3ポイント増えた白石と清田(普通)の出願者がそれを想定内と取るか、予想外の高倍率と取るか今後の動きが気になります。
2020年1月31日発表の中間状況
2020北海道公立高出願変更の中間状況は?出願変更は2/4まで
情報系・専門学科の健闘
石狩学区
情報系の学科の倍率の高さも目につきます。プログラミングが何かと何かと話題となる年でしたので、その影響もあるのでしょうか。
札幌琴似高校は情報技術が1.
当コラムは、 札幌のチーム個別指導塾「大成会」 が提供しています。 高校受験が終わり春から高校に進学する生徒さんは、ここからが 本当の意味での勝負の始まりです!
0倍でも見かけ通りの倍率とはいかない可能性もあります。
札幌東商業は就職や資格取得に強みを持つ高校として、就職希望者の人気が高い高校です。この倍率の変化は、もしかすると今年度から始まる国の高等教育の修学支援の影響があるのかもしれません。給付型奨学金の拡充と大学や専門学校の授業料の減免により、経済的な理由で進学を諦める人が減っているのかもしれないと感じました。
2020年度からの新しい奨学金制度について。給付型奨学金や大学等の授業料等減免は【保存版】
普通科の石狩南の0. 3ポイント増はどう捉えられるでしょうか。今後が気になりますね。
定時制では市立札幌大通の倍率が高い
定時制の市立札幌大通、普通科(午前)の倍率が2. 1倍、普通科(午後)の倍率が1. 6倍と非常に高くなっています。道内の定時制のほとんどが定員割れしている中、突出して高い倍率となっています。
市立札幌大通も普通科(夜間)の倍率は0.
2020年1月28日、北海道公立高等学校の入学者選抜の1回目の出願状況が発表されました。こちらは24日の入学願書締め切りを受けての当初の集計です。石狩学区の公立高校の倍率を中心に北海道の状況を見て行きます。
Goumbik / Pixabay
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北海道公立高校全日制の倍率も定員割れ
北海道全体の出願者数と倍率は次のようになっています。
道教育委員会によりますと、今月24日現在の道内の公立高校222校のことしの入学試験の出願者数は▼全日制が3万1608人、▼定時制が980人で、あわせて3万2588人と募集定員を1712人下回りました。
募集定員に対する倍率は▼全日制で0. 98倍、▼定時制で0. 47倍で、全日制の倍率が1を切るのははじめてだということです。
また、全日制と定時制を合わせた平均倍率は0. 95倍で、こちらも過去最低となりました。
さらに、出願者の数が定員に達していない全日制の高校は道内168校となっています。
引用元:NHK 北海道のニュース 公立高校出願 全日制初1倍割れ
定時制だけではなく全日制も初めて定員割れの倍率になりました。少子化に加えて、令和2年度から始まる予定の私立高校の実質無償化など、私立高校が志望し易くなったのも影響しているのかもしれません。
2020年度北海道高校入試はここに注意!倍率に影響する定員減も
石狩・札幌の状況は? 石狩学区の道立高校の倍率は1. 1倍です。札幌市立高校の全日制の倍率は1. 4倍となりました。昨年度の当初よりは凹凸が少ない印象ですが、それでも人気校と定員割れ校の差がはっきりしています。
2020年1月28日現在、東西南北と、 倍率1. 4倍を超えた札幌市内の公立高校と学科名 を以下の表にまとめてみました。
学校名
学科名
募集人員
出願者合計
倍率
札幌東
普通
320
481
1. 5
札幌西
485
札幌南
394
1. 2
札幌北
418
1. 3
札幌北陵
280
389
1. 4
札幌白石
382
札幌国際情報
80
126
1. 6
グロビ
120
163
石狩南
400
札幌啓成
理数
40
73
1. 8
札幌琴似工業
情報技術
札幌旭丘
492
札幌平岸
442
札幌清田
200
300
札幌新川
484
※2020年1月28日発表の当初倍率
※札幌旭丘より下は札幌市(市立)高等学校です。
この倍率は、当初の出願を受けて、各高校の学科の「出願数合計」を「募集人員」で割ったものです。つまり、 推薦と一般入試を合わせた倍率 となります。一般入試の倍率は、「一般出願者数」を「募集人員から推薦合格者数を引いた人数」で割って出さねばならず、また推薦人気校では推薦不合格者が一般入試に再出願することへの考慮も必要です。
つまり推薦入試を実施する高校の一般入試の実際の倍率は、この倍率より高くなる可能性があります。(四捨五入マジックにより同じに見える時もあります。)
北海道公立高校の倍率はなぜ何度も発表?理由と日程、データの読み方
ちなみに上記の中で推薦枠がないのは、札幌東西南北、札幌月寒、市立札幌平岸の普通科です。
石狩以外の道内の高校の当初と推薦の倍率はこちらの記事をどうぞ。
北海道公立高校出願状況。道内の石狩以外の倍率と傾向は
参照:北海道教育委員会 令和2年度公立高等学校入学者選抜の出願状況
詳しくは 北海道教育委員会 のサイトをご覧ください。
倍率を見ての考察
トップ校は札幌東・西の倍率が高い
いわゆるトップ校では 札幌東1.
0 31→31名の定員割れ
出願変更の動きは鈍く、定員割れを解消できたところは 札幌真栄 のみ、 恵庭南 は逆に新たに定員割れとなりました。
最終的な 定員割れは、29校・学科 となっています。
上位校の倍率は高止まり 、 下位校では多くの定員割れ という図式が定着してきましたが、そのような中で 平岸高校(普通科) の 1. 7倍 という高倍率が目を引きます。
受験生および保護者の方へのお願い
倍率や人数等の正確な数につきましては、北海道教育委員会のホームページにて ご自身でご確認 を頂きますようお願い申し上げます。
北海道教育委員会ホームページはこちら。