成田 :千葉くんは距離を置こうとしていました。例えば、椅子が横並びに二つ置かれていても、L字の形になるようにひとつの椅子を動かしてから座ったり(笑)。あと、スマホのアプリでコッソリ彼を撮って変な顔にして遊んでいたんですけど、途中でバレるっていう(笑)。そのあと結局一緒になって遊んでくれるんですよ。緊張感のあるシーンしかないのに優しいですよね。
千葉 :いやいや、でも逆にありがたかったです。緊張感のあるシーンだと集中し過ぎて狭い視野でしか物事を見れなくなってしまうので、それは悪い癖だから直したいと思っていたんです。そんな中で成田くんが雑念…というか(笑)。
成田 :雑念って(笑)。
千葉 :狭まった視野をバッとこじ開けてくれたおかげで"もういいや! "と解放されて。その時にすごく楽になれたと感じたので、彼には本当に助けられました。
──お2人は前作が初共演でしたよね? 成田凌、「スマホ2」で再び殺人鬼・浦野を演じる『意識したのは、前作からつながる狂気性』 | WEBザテレビジョン. 千葉 :そうですね。ただ、前作の時は一緒のシーンがほとんどなくて、軽く雑談をすることはあってもお芝居の話まではできなかったんです。そのあと『 人間失格 太宰治と3人の女たち 』でご一緒して、次が今作の撮影だったので、クランクイン前に2人で一度お話しましょうという話になって。
──どんなことをお話されたんですか? 千葉 :"この作品はこう演じないと多分ブレるよね"という考えがお互いに似ていたので、そういった共通認識となるような話を主にしていました。と言っても真面目な話をしたのは最初の30分ぐらいで、あとは普通に飲んじゃったよね(笑)。
成田 :飲んじゃったね(笑)。小さめの樽に入った焼酎を注文したんですけど、すっごく美味しかったので2人で全部飲み干しました。途中から「テラスハウス」の話で盛り上がったね(笑)。
千葉 :「テラスハウス」の話したね〜(笑)。
成田 :酔う前に大事な話をしたほうがいいじゃないですか。だから最初にお芝居の話をして、あとはひたすら飲んでました(笑)。
──(笑)。作品に対する共通認識を持てたことで、お芝居にどのような影響がありましたか? 成田 :ちょっとしたことがひっかかって、自分の中で"なんかムカついてきた〜! "みたいな気持ちになるんです。浦野は自らふっかけておきながら、加賀谷と対峙することで最終的に自分がダメージをくらってしまう場面が結構あって。きっとそれはお互いに共通認識を持ってやったからこそ生まれたものではないかなと思います。ただ、実際に演じてみないとわからないもんだなぁと感じることも多かったです。
千葉 :台本を読んだ時はひっかからなかったことが、いざ2人でお芝居してみて"ん?ここひっかかるな"と感じることも結構ありました。共通認識はお互いにあるけれど、2人の対峙シーンは現場で生まれたものも多かったんじゃないかなと思います。
──話は変わりますが、タイトルのスマホにかけまして、空き時間や移動中などスマホでよく見る動画を教えていただけますか。
千葉 :今作の撮影期間中は"無"になりたい時間があったので、家に帰ってからNetflixの「リラックマとカオルさん」を観て癒されてました(笑)。ものすごく"無"になれるし、感動したりもするんですよ。
成田 :"すごくいいよ"ってオススメしてくれたの覚えてる!撮影期間中に面白いドラマや映画、よく聴く音楽の話をしていたんですけど、その時に突然"僕、最近リラックマを見てて…"と言い出すから"え?
成田凌、「スマホ2」で再び殺人鬼・浦野を演じる『意識したのは、前作からつながる狂気性』 | Webザテレビジョン
「スマホを落としただけなのに」の続編である、「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」を観てきました。具体的な真相はあまり書かないようにしますが、多少のネタバレが含まれるかもしれません。これから観ようと思っている方は注意してくださいね! 私は前作の「スマホを落としただけなのに」が大好き過ぎて、「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(長いので以下、シリーズの順番にそれぞれ「1」「2」と記載します)も、公開が決まった時からそれはそれは楽しみにしておりました。 まず見終わってすぐの感想としては…。 最高!!! 成田凌万歳!!!!! 前作をご覧になっていない方もいらっしゃるかもしれませんので説明すると、前作の「スマホを落としただけなのに」のラスト、成田凌さん演じる浦野はサイバー犯罪を用いて情報を盗み、何人もの女性を殺した犯人として逮捕されているんです。 この殺人鬼の凶悪な演技の凄さ…!!! これが前回、私の心の中に残った1番の感動だったのです。 成田凌さんの出ている映画やドラマって観たことなくて。でもなんとなく、世間では女性からキャーキャー言われている、所謂 「イケメン俳優」 の枠の人だし…と思っていたのです。 それが覆されたのがこの映画!!! 千葉雄大主演で『スマホを落としただけなのに』続編決定!成田凌と再対決へ | cinemacafe.net. イケメン俳優がこんな表情までしてくれるんだ…! ということに、 感動 すら覚えましたね。 特に私は演劇をやっていたこともあり、素人ながらに演技をするのは好きで、得意な方なのです。もちろん映画を観ている時にも、俳優さんの超えの震えとか目の動きとかの細さにいつも勉強させられます。 だけどこの映画の成田凌さんに関しては、勉強になりましたなんてレベルではありません。 大興奮 です。 帰り道、「成田凌の演技力ヤバすぎ!イケメン俳優がこんなキモい演技してくれるんだって思うと嬉しくなってニヤニヤしちゃった!」と友達に話したら、「ウチは結構怖かったけど…。そんなウチの隣で嬉しくて堪らなくなってたのね、あなたは」と、ふしぎな生き物を見る目で言われました…(笑) まぁ前作の話はここまでで。 とにかく、今回も期待していた訳です。 もう逮捕されちゃってるし、浦野はちょっとだけ出てくるだけかな?って思ってましたが、ガッツリ出てきましたね。そして私の期待にばっちり応えてくれました。 あの狂気の怪演再び!!! しかも何故か白髪になっていました。ストレスでしょうか(笑)ここはちょっとツッコミどころではあるのですが…。 でも途中の白シャツに赤い血がべっとり付いているシーンでは、 白い髪、白いシャツ、黒いギラギラした瞳、そして赤い血のコントラスト に不謹慎ながらにグッと来てしまいました(笑) ネタバレしてしまうのでストーリーには深くは触れませんが、前作同様、最後まで展開を読むのが難しく、ハラハラドキドキさせられました。 1の時にほぼ脇役の刑事として出ていた 千葉雄大さん演じる加賀屋が主人公となり、彼の過去のトラウマに踏み込んで行く部分 が多かったです。確かに前作、どうして彼が浦野の気持ちが分かったのかがはっきり描写されなかったので、伏線回収と言った所ですね。 とてもとても個人的な好みなのですが、可愛い役を演じる時より、闇が深い役や重い過去のある役、悪役や大人な男性な役をやる時の千葉雄大さんが大好きなので、 「うむ、これは良い千葉雄大だ……!
千葉雄大主演で『スマホを落としただけなのに』続編決定!成田凌と再対決へ | Cinemacafe.Net
恋人が落としたスマートフォンをきっかけに起こる恐怖を描いた「スマホを落としただけなのに」の続編「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」が、2月21日に公開される。千葉雄大が主演を務める本作では、前作で事件を解決に導いた刑事・加賀谷が獄中の殺人鬼・浦野と再び対峙。浦野役での怪演が話題となった成田凌も続投し、白石麻衣、鈴木拡樹、井浦新が新キャストとして参加する。
映画ナタリーでは、緊張感あふれる共演シーンで火花を散らした千葉と成田にインタビュー。千葉が「助けられた」という成田のいたずらや、演技論と「テラスハウス」の話を交わした2人飲み、カメラが趣味の成田が千葉を撮影していた裏話など、劇中とは打って変わって気心の知れた間柄ならではのエピソードが明かされる。
取材・文 / 山里夏生 撮影 / 西村満
本当の浦野をわからないまま演じた(成田)
──殺人鬼・浦野は刑事・加賀谷にだけ執着を見せます。2人はある種合わせ鏡のようなキャラクターだと思ったのですが、それぞれ自身の役柄をどのように捉えて演じましたか? 千葉雄大 加賀谷は自分の気持ちや、例えばああしたいこうしたいというのを前面に出すのではなく、秘めていくタイプの人間だと思っていて。それは彼のいろいろな過去の経験を踏まえた結果なんですけど、それでも人と関わっていく中で、自分がどうしたらいいのかわからないときにちゃんと人の助けを得られる人物。浦野との違いはそういうところだと思いました。似ている部分もあるけれど、人との関わりで救われてきた人物なんじゃないかなと。
成田凌 僕は前作で本当の浦野という人間が出てはいないのかなと思いました。「この人ってどういう人なんだろう?」というのは僕自身もわからないまま終わって。今回もまた新しい気持ちでわからないまま演じたというのが、率直なところです。
──確かに、内面を理解するのは難しい役柄ですよね。
成田 唯一浦野という人間が感情を出すのが加賀谷と共通している部分のみで、あとは虚像と言いますか。浦野も自分のことをわかっていない不安定な部分を、ある意味で無責任にやっていった感じです。
千葉 何してもいいもんね? 成田 何してもいいんです(笑)。
イラッともしたし、救われもした(千葉)
──加賀谷と浦野が再び対峙するシーンは見応えがありました。成田さんが千葉さんのお芝居を受けて影響されたことはありますか?
『 スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 』
千葉雄大×成田凌インタビュー
千葉雄大×成田凌
2018年に公開され大きな話題となった『 スマホを落としただけなのに 』の続編が2月21日(金)より公開。主演を務めるのは、前作で連続殺人事件を解決に導いた刑事・加賀谷を演じた千葉雄大。加賀谷が逮捕した獄中の殺人鬼・浦野を成田凌が続投する。千葉雄大×成田凌の2人に、今作の撮影秘話やお互いの印象について、さらにプライベートで一緒に行きたい場所などを聞いた(取材・文:奥村百恵/撮影:山越めぐみ)。
──前作や今作の役作りで参考にした映画やドラマはありますか?